人間としての基礎力が高い音大生
就職に強い学歴と言えば、理系で有名大学など、ある程度大学で学んでスキルがそのまま仕事に生かされるような学歴のことを考える人が多くいます。
もちろん、専門分野を扱う会社ではそうなのですが、一般企業では特定スキルというよりも、総合的な人間力、人間としての基礎力というものを重視することが多くなっています。
そのような意味で、音大生への評価は高く就活に強いということが知られるようになっています。
もちろん、音大に通っているということ自体が評価の対象となっているわけではなく、音大生として共通することが多い、個々の人の人間的な資質が評価されているということです。
たとえば、音大生の多くは小さいころから、音楽のレッスンをきちんと受けてきていて、毎日何時間も楽器などの練習をしてきています。
それだけ、一つのことに集中して努力をするという習慣が身に着いていますし、飽きることなく継続するという大きな性格的なメリットも持ち合わせているのです。
マナーが良く会社でやっていくのに優れた性格の持ち主が多い
そして、音大生は講師などに教えを請い、きちんと学ぶ姿勢を持っている必要があるため、会社という組織でもうまくやっていける人が多いという評価もあります。
あいさつなどの基本的なマナーがしっかりとしていて、上下関係を理解しているということにもそれが現れています。
音楽を小さな頃から行い、しかもプロレベルになれるほど本気でやっている音大生は、全体的に育ちがいい人が多く、また周りもそのような人が多いため、きちんと礼儀をわきまえているケースが多いのです。
なにより、集中力がとても強いというのも音大生の大きな特徴となっています。
一つの曲を仕上げるために徹底的に練習をして、納得がいくまで続けるという姿勢は、そのまま仕事でも必要なものですのでビジネスパーソンとしても成功できると見られるのです。
また、人前で演奏することに慣れているため、物怖じせず人との関係が築きやすいなどのメリットもあります。
キャリアを長期的に考えることが課題
音大生というと就活に不利と考える人もいますが、このように採用担当者が重視する点にマッチしますので悲観する必要は全くありません。
一方で、就職ができたとしても長期的なキャリアという意味では、個人の考えや努力が必要になります。
確かに礼儀や人間力も大事ですが、仕事で成功するためには、特定分野での実績やスキルも欠かせないものです。
そのため、この分野で働きたいという思いがあるのであれば、その分野での専門知識やスキルを向上させられるように本気で自分磨きをする必要があります。
自分の希望や能力にかなったものを見つけて、キャリアを積み上げていくようにしましょう。