経営コンサルタントの国家資格!「中小企業診断士」

中小企業診断士とはどんな資格?

中小企業診断士とは、経営に関する専門知識を持ち、特に中小企業の経営状況を分析した上で、必要なアドバイスをすることができるスキルを持っているエキスパートのことです。
日本は企業同士の競争が激しいですし、急速に変動する経済情勢の中で安定性を保ち成長していくのは簡単なことではありません。
そのために、経営の中身を客観的に分析した上で、どのように改善していくことができるかを提案するためには、高度な知識や能力がないといけません。

その点で、中小企業診断士は会計状況や経営方針、現場での実績など、多角的な観点からデータを見て中小企業の状態を把握できる能力を持っています。
そして、関連する法令や経営に関する知識を用い、企業が向上していくためにできることを一緒に考えていくことができます。

中小企業診断士の資格を取るためには?

中小企業診断士は難度の高い資格で、かなり頑張って準備をしないとなかなか取れないものです。
資格取得は主に二つのステップから成っています。

まず共通の一次試験にパスする必要があり、全部で7科目から出題されます。
一度にすべての科目をパスしないといけないというわけではなく、3年間をかけて全科目に合格すれば良いことになっています。
そのため、長期的な観点で対策を練ることも可能となっています。

その後は、二次試験として筆記試験と口述試験を受けてそれに合格したのち、15日間以上の実務に関する講習を受けることで資格が取れます。
もう一つの方法は、二次試験の代わりに指定された養成機関に通うことによって資格が取れるというものです。
この方法では試験はいりませんが、養成機関には定員がありますし、全国どこでも受講できるというわけではなく制約があります。

中小企業診断士を取ることのメリットとは?

中小企業診断士は、経営に関する総合的で高いスキルを持っているということを証明する資格です。
そのため、経営や会計財務などの部署で果たせる役割は非常に大きく、多くの企業が有資格者を求めています。
就職を有利にするのにとても役立ちますし、資格を持つことで責任が大きく、企業の重要な業務に携われるというやりがいのある仕事ができるようになります。

さらに、一般の企業勤めではなく、経営コンサルタント事務所に入り、コンサルタントを専門に扱うという働き方もあり、より専門的な業務に集中できます。
たくさんの事例を扱うことによって、さらにこの分野におけるスキルや実績を伸ばせるというメリットがあります。
実績を積んだ後は、個人事務所を開くなどのチャンスもあり、スキルを発揮できるたくさんの道を選ぶこともできるようになります。